世界遺産検定3級攻略法

 先日、世界遺産検定3級をCBTで受験してきたのですが、無事に合格しました!!(81点)

今回は、世界遺産検定の実際の様子についてレポートしてみようと思います


 そもそも世界遺産検定とは、NPO法人である世界遺産アカデミーが主催する、世界遺産についての知識を問う検定です。階級は最も低いもので4級、最もレベルが高いのは1級のさらに上の「マイスター」となっています。今回私が受験した3級は日本の世界遺産すべてと、世界の主要な世界遺産約100件について問われる検定でした。実はCBTの申し込みをした時には既に試験まで残り1週間くらいだったのですが、何とか知識を詰め込んで合格することができたので、勉強のちょっとしたコツについてここに書き残しておきたいと思います。


~世界遺産検定の対策のコツ~

①まず過去問を調べるべし

 試験対策に取り掛かるにあたって、まず行うのはテキストを1ページ目から読む…のではなく「過去問を収集する」ことです。なぜかというと、世界遺産検定のテキストは高校の日本史や世界史のようなテイストで記述がなされており、重要な語句や概念は赤字や太字で強調されているのですが、試験にはそれらすべてが出題されるわけではありません。また、特に強調されていない地の文を問われることも多々あります。よって、事前にどのような箇所が試験に出やすいかを調べることで勉強時間を短縮することができます。そして、ただ調べるだけではなく、テキストに20〇〇年の▲月にここが出た!とメモをしてマーカーで強調することで、ここを勉強しなきゃいけないんだな、と動機づけを行うことができます。私は問題に出た語句や概念の下に22'③[16]などといったメモを残してマーカーを引いていました(③は第3回の試験、[16]は問16に出たという意味です)。この作業を繰り返すと、明らかに毎回出題されているような部分や全く問題に関係のない部分がはっきり分かれてくることを実感すると思います。

 世界遺産検定に限らずどの検定・資格試験でもそうですが、「まず過去問を確認して勉強の動機づけを行う」というのは非常に大事なことなんです。単純に1から試験範囲を勉強していくのは出口の見えないトンネルを突き進んでいくようなものですからね。


②一問一答を作ってアウトプットすべし

 過去問で傾向をつかみ、どの部分を勉強すべきかを自分の中に落とし込むことができたら、実際にテキストを読んでいきましょう!と言いたいところですが、短期間での攻略を目指すならより手っ取り早い方法があります。それは、「1度でも出たことのある問題の一問一答を作ってひたすら解く」ことです。一問一答の問題集、受験勉強の時にお世話になった人も多いでしょう。その一問一答の問題集を自分で作ってしまえばいいのです。問題集を自分で作るなんて手間と時間ばかりかかるんじゃないか?と思うかもしれませんが、かかる労力を考慮してもトータルで見たらメリットになると私は考えます。その理由は、主に2つです。

 まず、実際に問題を作っていく中で、重要な用語や概念の記述を一度は読むことになります。そしてただ読むだけではなく、こういう問われ方ができるんじゃないか?と自分なりに出題者の意図を考えて勉強していくので、学習効果が高まります。そして、完成した問題集を自分で解いてみることで、2周目の勉強を行うことができます。間違えた問題の知識をテキストで確認し、また最初から解きなおす、解きなおす、解きなおす、この繰り返しで重要な部分は完全に記憶することができます。要は、何周も何周もテキストの内容のアウトプットを繰り返しましょうということです。私はこの勉強法を実行した分野はほぼ満点を取ることができました。

 いきなりアウトプットしていくのは苦手だよ、という方はもちろんインプットから入ってもOKです。インプットが完了したら徐々にアウトプットに移していって、アウトプット中心の勉強を目指していきましょう(私は時間がなかったので問題集が完成したらその解答を書き写してさらっとインプットを行った後、何も見ずにガリガリと問題を周回してアウトプットしていました)。

 もしアクセス数が増えて要望などがあれば、私が作成して実際に利用した一問一答問題集の配布も考えています。


③本番に向けて得点率の戦略を立てるべし

 さて、アウトプットも十分に積んで知識はバッチリ!となったら、試験本番についてシミュレーションしてみましょう。実は、世界遺産検定3級には王道(と私が勝手に呼んでいる)戦略があります。それは「基礎知識と日本の世界遺産でとにかく満点を目指す」です。これは、3級の問題のジャンル別の得点配分を見れば意味が分かります。3級では、100点満点中60点をとれば合格となるのですが、問題ごとの配点は以下の通りとなっています(2022年12月現在)。


基礎知識25点、日本の遺産30点、世界の遺産40点、その他5点


 配点を見ればわかる通り、基礎知識と日本の遺産を完璧におさえるだけで合格に必要な60点のうち55点は確保できてしまいます。しかも、この2つの分野は比較的勉強がしやすくなっているため、短期間で合格を掴み取るためにはこれらの分野を集中して学習することが必要になってきます。このようにして、自分なりにどのように得点を稼ぐかをあらかじめ考えておきましょう。そうすることにより勉強の方針が立ち、メンタル的にも安心します。本番では、私は基礎知識と日本の遺産で55点満点中52点を取れたので合格に一気に近づくことができました。


~まとめ~

 以上を踏まえると、合格への最短ルートは「過去問で出たことのある知識をチェック(基礎知識・日本だけ)→一問一答作成(基礎知識・日本だけ)→解きまくる→過去問演習」になると私は考えています。4択マークの試験なのでもちろんこれだけで合格は十分可能ですが、3級で得た知識は2級、1級、マイスターの基礎に確実に結びついているため、時間が十分残されている場合は焦らず、そして満遍なく勉強しましょう。私にはできなかったので今頃3級の世界の自然遺産・文化遺産について勉強しています(合格後)。

 

 ふとしたきっかけで世界遺産についての勉強を始めたのですが、自分が今まで触れてこなかったものに果敢に挑戦していくことは楽しいことなのだなと改めて感じました。今後は「余裕をもって」2級の勉強に取り掛かっていこうと思っています。他にも英検・数検・漢検・珠算・暗算…など多くの検定を受験しているので、もしアクセス数が増えていたらそちらのほうについてもまとめようかなと思っています。ここまで読んでくださりありがとうございました!


#世界遺産 #世界遺産検定 #資格 #検定 #試験


Amasaki

先日食べた札幌味噌。辛味噌にしたことにより更に深い味わいへと進化。

Yui Amasaki

このサイトは中の人のブログ(とりわけ学問や資格・検定の話)がメインになると思いますが、日々思ったこと・考えたことも書きなぐっています😊毎日静かに生きています

0コメント

  • 1000 / 1000